7月12日に開幕する第106回全国高校野球選手権栃木大会(県高野連、朝日新聞社主催)の開会式で、大会歌「栄冠は君に輝く」と国歌を歌う独唱者を決めるオーディションが22日、宇都宮市雀宮町の宇都宮工業高校であった。大会歌は宇都宮高校3年の佐々木万葉呂(まはろ)さん(17)、国歌には国学院大学栃木高校の石下琴葉(いしおろしことは)さん(17)が選ばれた。
オーディションには県内26の高校の代表者が参加した。佐々木さんは音楽部合唱団に所属し、オーディションは2度目の挑戦。合唱のほかに部の管弦楽団でトロンボーンも担当し、野球の試合でスタンド応援の演奏も経験している。「野球部員一人一人が思いをかける重要な場。応援の思いも込め、そのことを表現できるように歌いたい」と本番での目標を語った。
石下さんは、ミュージカル部に所属。歌詞を理解し、音楽に乗せて届ける表現力を磨いている。「選ばれると思ってはなく驚いた。選手たちはもちろん、見てくれている人にもエールを送れるような歌を歌いたい」と笑顔で話した。(高橋淳)